ゲストハウスみはらし亭と尾道空き家再生プロジェクト

前回の続きで、尾道で展示をさせて頂くことになった経緯、尾道のゲストハウスみはらし亭および尾道空き家再生プロジェクトについて書いていきます。

みはらし亭のマスターをつとめる牧原さんは以前シアトルに住まわれていて、2012年にバンクーバーで行われた鈴木昭男さん、吉増剛造さん、大友良英さんのライブに我々同様客として来られていて知り合いました。面倒見の好い方で我々がシアトルに遊びに行った時に案内して頂いたり奥様の飲み友達だったり、Project Fukushima!の北米での上映会を協力して行ったりしました。そんな彼が尾道に移住してゲストハウスの運営に関わるという話は当時から伺っていてついに昨年オープン。いつか訪れてみたいと思っていたところにうまいこと展示の話を頂いたので乗っかることにしました。こちらの都合で無理言って急な開催になってしまったにも関わらず、お忙しい中スケジュールや場所の調整、宣伝などに尽力して頂きました。大変ありがたいことです。

みはらし亭は、尾道の坂の上にある、登録文化財に指定された築100年の茶園(別荘)建築で、戦後一時期旅館として活用された後、30年近く空き家になっていたものをゲストハウスとしてリノベーションした建物です。その名の通り、日本遺産にもなった絶景の箱庭的空間を望むことができます。

そんなみはらし亭、坂の上にあります。こちらの「千光寺道」の石段約360段を上がったところに。荷物が多いとちょっと大変かもしれません。または千光寺ロープウェイで千光寺山山頂駅で降りてみはらし亭まで歩くという方法もあります。詳しくはアクセス – みはらし亭を参照下さい。

石段を登りきる寸前。みはらし亭の勇姿。

石段を登ったあとのエントランス。ここまで来ると達成感あります。

展示期間中だったので展示の宣伝もしてもらっていました。

前のオーナーさんが船舶関係のお仕事をされていた方だったとかで、実際に船で使用されていたものや船をモチーフとしたアイテムがカフェには散りばめられています。

廊下。とてもよくお手入れされていて俺感激。

ドミトリー一泊¥2,800。我々は男女混合の部屋に宿泊しました。その他女性用ドミトリーがあり、個室も2部屋あります。詳しくは施設案内 – みはらし亭を。

お部屋からのみはらし。尾道水道を望むことができます。

エントランス横。六角形のタイルが敷地の各所にありますが、ここではテーブルが六角形になっています。

シャワールーム、洗濯機などがある離れ。

離れには自炊コーナーもあります。

石段を登るのはちょっとだけ大変ですが、それだけの価値はあると思いますので興味がある方は是非宿泊してみて下さい!

最後にみはらし亭を再生させた尾道空き家再生プロジェクトについて少しだけ。尾道空き家再生プロジェクトについてから活動趣旨を引用します。

瀬戸内海のおだやかな海と山々に囲まれた街、尾道。 尾道固有の町並みや建物はそこで営まれてきた暮らしの歴史であり文化です。その中でも特にユニークな環境をもつ山手地区ですが、現在、空洞化と高齢化が進み、空き家が数多く存在しています。その中には建築的価値が高いもの、不思議で個性的なもの、景観が優れているもの等さまざまな魅力をもったものも含まれていますが、残念ながら住人を失った家々の傷みは年々加速しています。尾道空き家再生プロジェクトではそれらの空き家を再生し、新たな活用を模索していきます。この活動を通じてほかにはない尾道らしいまちづくりを展開していきたいと思います。

イベントをやらせてもらったり牧原さんにご紹介頂いたりして、地元の方、プロジェクトに関わられている方、尾道に移住された方など沢山の方にお会いすることができました。彼らからは古き良きものを残しつつ新しい文化の担い手となって町を作っていこうとする強い意志を感じました。東京にいるとどこか他人事というか自分がやらなくても誰かがやっていたりするので自分は何もしなくなったりしてしまうこともあるなぁと。本当はどこにいても変わらないはずなんだけど。

尾道空き家再生プロジェクトや地方移住に興味のある方はゲストハウス「あなごのねどこ」の寝床長のつるけんたろうさんの0円で空き家をもらって東京脱出!をご一読されるのがおすすめです。移住されてからの良い面悪い面がフラットな目線で描かれていると思います。我々は個性的な登場人物たちの数人に実際にお会いしていたこともあって楽しさ2倍でした。

俺は日本で東京以外のところに住んだことがなかったこともあり、よく話題にのぼる地方移住のような話を具体的に考えられることが今までありませんでしたが、尾道の方の観光資源への取り組みや、多様な生き方に触れるたび、俺なんかの見ている世界はとてもとても狭くて、人それぞれ輝ける場所がきっとどこかにあるんじゃないかなと思った旅でした。もちろんそれは何を重視するかによって変わるし、楽して手に入れられるものではないけれども。

人との出会いが旅だから借金してでも行きたいなー。